騰落レシオ

25日騰落レシオで中期的なトレードをサポートできる当然の話ですが、上昇・下降トレンドを形成している銘柄すべてが、そのままのトレントを継続して維持するわけではありません。いずれはボックス相場になったり、反発するのです。そして、すべての投資家がそのタイミングを探っています。 この「騰落レシオ」は、過熱ムードになって転換期を迎えた銘柄を探すための指標のひとつです。騰落レシオには5日騰落レシオという短期間の指標と、中期投資の判断材料として使われる25日騰落レシオがあります。一般的には25日騰落レシオがよく使われており、トレードの判断材料になっています。 25日騰落レシオの算出方法は、25日間の値上がり銘柄数の合計÷25日間の値下がり銘柄数の合計×100です。この数式を覚える必要はありませんが、ほかの指標と異なるのは、株価や値上がり(値下がり)輻を示した値ではなく、あくまでも値上がり(値下がり)をする確率を示した値という点です。 たとえば100の銘柄があり、50銘柄が値上がりしかとします。この場合、値上がりと値下がりの銘柄数は拮抗しており、騰落レシオは100(%)となります。この値が120を超えると買われ過ぎ(天井圈)、70を下回ると売られ過ぎ(底値圈)と判断できます。ただし、騰落レシオは東証一部を対象としたものが多いので、どの市場を対象とした指標が表示されているのか注意しましょう。

暴落レシオの値が上下する投資家の心理を探る

特定市場の値上がり銘柄と値下がり銘柄のバランスを示しただけの指標にも関わらず、なぜこの指標が定着しているのでしょうか。 たとえば騰落レシオが高くなっている市場では、値上がりする株が多くなっていることを示しています。つまり、含み益を抱えた投資家が増えてきたことを意味しているのです。騰落レシオがピークに達して、これ以上の値上がりに期待感が薄れると、利益確定のために売り注文を出し、騰落レシオは一転、下がり出します。反対に、騰落レシオが下がっていると、値ごろ感から買い注文が増えて、騰落レシオは上昇に転じるわけです。

意外に信用できない‥騰落レシオのウソを見抜け!

騰落レシオは手軽に市場のムードを確認できる一方で、信用しすぎてはいけない部分が多々あります。この指標では明確な売買タイミングを捉えることはできません。さらに、騰落レシオが上昇しているからといって、チェックしている銘柄が上昇局面にないケースもあります。 たとえば、2015年一H月~12月東証一部の騰落レシオは130前後と、かなり買われ過ぎと判断できました。東証一部の25日騰落レシオは、長くても2~3ヶ月以内には、調整が入る可能性があります。その一方で、そーせいグループ(4565) のような好調な銘柄は、騰落レシオに関係なく、株価が上昇傾向にあります。新興市場銘柄で成長著しい小型株、デイトレなどで個人投資家に人気の銘柄も同様です。それに比べると、大型株のほうが、騰落レシオを意識した値動きを見せる傾向があります。 騰落レシオは市場の過熱感が判断できる便利な指標ですが、これだけで売買はできません。より正確に見定めるには、出来高や値幅なども併せて確認しておく必要があります。また、同じく買われ過ぎ・売られ過ぎを判断するRSIも併用するのもよいでしょう。似た特性を持つ指標を確認することで、その指標が正しく機能している状態かどうかを、より正確に判断できるのです。